大好きなアーティストが「バロン・タガログの政治」と題した作品を展示中 The politics of the barong Tagalog
JUGEMテーマ:海外生活
フィリピンのアーティストもかなりの数がいると思いますが、そんな中でも大好きなアーティストがいます。
ニネル・コンスタンチーノ(Ninel Constantino)女史です。父親の哲学を受け継いでいる女性です。
歴史学者の父親が政治に関して古典的な観察を綴ったものがあるのですが、それにはこう書かれています。
「フィリピンの政治家は、ほんのわずかな例外を除けば、哀れな人物です。穏やかさ、下品さ、価値ある目的の欠如、そして多くの政治家の不当な汚職のせいで、フィリピンの政治的リーダーシップは威信を失ってしまった」
そんな彼女は政治をアートとして扱うようになります。そして哲学的でもあります。
今回はファサード(Facade)=「上っ面」とでも訳したらいいのでしょうか、個展の題名になります。
「全てがファサード、偽装になっている」と語っています。
「一体誰がバロン・タガログを着用しているのでしょう?」「大統領やその他の政治家が着用しているのではないですか?」
とバロン・タガログをキャンバスと批判の道具として使用しています。そして手作業でバロンを縫い合わせて政治的な力のシンボルにしました。
その作品は美しいですが、中空で見た目も壊れやすいことが分かります。彼女は故意にそれをデザインしました。
その他、彼女のコラージュなんかも素敵です。
フィリピンでは泥臭いアーティストが多い中で、こんなクールで哲学的でセンスの良いアーティストは珍しいと思います。
この個展はアンティポロ(Antipolo)のピント・アート美術館(Pinto Art Museum)で10月28日まで開催されています。
このピント・アート美術館もなかなか素敵な美術館ですね。
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