フィリピンが中国と領土問題でもめている南沙諸島(スプラトリー諸島)、その南沙諸島でフィリピンが実効支配する島や礁に、昨年11月、約50名の駐留国軍兵士を約125名に増強した。
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このフィリピンと中国の領土問題に関しては「フィリピンと日本の軍事協力 スプラトリー諸島」でも述べたが、ここのところ益々エスカレートしてきている。
今月22日、フィリピンはスプラトリー諸島の中国との領土問題に関して国際仲裁裁判所に提訴することを決定した。ここのところ中国が南シナ海への取締りを強化しつつあることを受けてのフィリピン政府、アキノ大統領の決断だ。
世界164カ国が批准する国連海洋法条約において、紛争解決手段として以下の4つの裁判所への提訴がある。
1 国際海洋法裁判所
2 国際司法裁判所
3 仲裁裁判所
4 特別仲裁裁判所
しかしながら1,2は相手国が受け入れなければ提訴できないという弱点がある。日本も現在、保留しているが竹島問題において国際司法裁判所に韓国を提訴する構えを見せました。しかし韓国が同意しなければ裁判にならないのと一緒のことです。
ただし仲裁裁判所はちょっと違います。1,2においては条約締結時に受け入れ宣言をしていることが条件だが、仲裁裁判所はあらかじめ受け入れているとみなされるので、フィリピンはこちらを選んだわけです。しかし本来ならば国際海洋法裁判所に訴えるのが筋ですので、この辺は何とも言えないところです。
昨年12月、フィリピンのデルロサリオ外務長官が英国のフィナンシャルタイムズに語った「日本は憲法を改正してでも軍備拡張に力を注いで欲しい」との言動。また米国のマイケ ル・グリーン元国家安全保障会議アジア上級部長も「日本が東南アジアにおいて軍備を拡張することの脅威を東南アジア諸国は感じていない。むしろ中国との軍事バランスの上で日本に軍備拡張を望んでいる」と述べた。
またフィリピンの政権与党の下院議員2名が日本の再軍備を支持すると表明しています。ここはフィリピンなど東南アジア諸国のためにも日本が一肌脱ぐところではないでしょうか。
しかし、この小国フィリピン。中国相手に堂々と戦う姿勢は見事です。現在の安倍政権は違いますが、前政権などの弱腰を見ていた筆者には情けないというか、虚しい心境でした。中国とけんかをしろということではなく、堂々と主張するべきところは主張するというのが当たり前です。
小国フィリピンが中国相手に戦いを挑んでいる姿はかつて小兵、舞の海が大きな力士を相手に取った相撲にも似た爽快感を感じます。
中国海軍潜水艦
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